温暖な気候と豊かな自然が魅力の薩摩国(さつまのくに)には、数々の史跡とともに伝えたい歴史と伝えたい心があります。温かい南国・鹿児島へ、「篤姫」ゆかりの地を巡るたびに出かけてみませんか。
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仙巌園(磯庭園)は、鹿児島市吉野町あります。1658年(万治元年)に第19代当主であった島津光久によって造園されました。桜島を築山に、鹿児島湾を池に見立てた雄大で素晴らしい景色の借景技法の庭園で、国指定名勝です。島津忠敬が「篤姫」を呼び止めた石橋の場面のロケ地です。
幕末には第28代当主島津斉彬がこの敷地の一部を使ってヨーロッパ式製鉄所やガラス工場を建設するなどの近代化事業(集成館事業)を起こしました。日本のガス灯発祥におけるルーツの一つとしても挙げられています。
篤姫と養父・斉彬の生涯を知ることの出来る島津ミュージアム・尚古集成館(しょうこしゅうせいかん)も併設されています。島津家に関する史料や薩摩切子、薩摩焼などが展示されてます。
「薩摩のひなまつり」、池に杯を浮かべながら和歌を詠む雅な「仙巌園曲水の宴」や江戸時代の作法に乗っ取って行われる「端午の節句」、「七夕の展示」などが有名です。
磯山公園の桜島の見える丘は、桜の季節のみ一般公開されています。
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1602年に築城された鶴丸城(鹿児島城)は、薩摩藩主の居城でしたが、島津斉彬の養女となった篤姫が、およそ二ヶ月過ごしたと言われています。遺構として石垣や堀、西郷隆盛の私学校跡地などが残っています。石垣には西南戦争の際に出来たといわれる弾痕が多数残り、激しい戦いを物語っています。
鶴丸城跡には、鹿児島市立美術館があり、近隣の西郷銅像、鹿児島県立博物館、鹿児島県立図書館、鹿児島県歴史資料センター黎明館、かごしま近代文学館・かごしまメルヘン館などとともに、「かごしま文化ゾーン」を形成しています。
南九州市知覧町の知覧武家屋敷群は、薩摩藩が、鶴丸城防衛のために築いた外城のひとつで、重要伝統的建造物群保存地区となっています。すべての屋敷に生垣のある庭園があり、町並み全体が、箱庭のような趣があります。およそ10の庭園と武家屋敷通りには、鯉が泳ぐ小川が流れ、自然美を維持保存する風致地区として保護されています。
知覧特攻平和会館は、旧陸軍特攻基地跡に建てられています。太平洋戦争末期に編成された特別攻撃隊に関する資料を展示しています。
薩摩半島の南端に位置する指宿市は、「日本のハワイ」を自称し、毎年5月下旬の市長の「アロハ宣言」から9月末まで市や銀行などの職員がアロハシャツを着用しています。
温泉で有名な指宿には、島津家領主が湯治に使っていた「殿様湯」が残っています。湯量は豊富で、海岸などを掘ると熱い蒸気が噴出すところがあります。これを利用した世界で独自の天然砂むし風呂が体験できます。海岸に寝そべった上から砂をかけてもらうと蒸気で徐々に体が温まり、とても気持ちが良いです。
今和泉地区は、篤姫の生家・今和泉島津家の領地でした。今和泉島津家別邸跡には、小学校が建っていますが、目の前の海岸に残る松林や石垣が当時を偲ばせます。
薩摩伝承館は、平等院鳳凰堂のような造りで、「ここにくれば薩摩がわかる」をテーマに、およそ3000点の薩摩焼や中国陶磁の名品を観賞できます。「伝統ある薩摩の地の中でも、指宿と南薩地方は、古から海外の文化を受け止めてきた、世界に向けて開かれた窓そのものでした。薩摩には伝えたい歴史があり、伝えたい心があります。この輝く薩摩の光を、日本という国のもつ美しさとともに語り継ぎ、世界に伝えたい。これが、私が永年心の中に温め、薩摩伝承館にかけてきた想いです。」館主・下竹原和尚